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Drama【ジョーカー 許されざる捜査官~第7話】 [Drama]

そうだよなあ。

本当なら法で裁きたいし、
それ以前に、罪を犯さずに生きて欲しいと願うのに、
悲しいかな、私欲や隠ぺいや快楽のために、
時として人は人を殺め、罪を逃れ。

そんな無法者を「裁く」としても、
やはりそれは罪のひとつであり、
どんな大義名分を掲げたところで、
やはり罪には変わりはないわけで。

いっそのこと、
心を持たなければ、
揺らぐことなく君臨出来たろうに。







「勧善懲悪」といえど、
そこには葵の御紋も桜吹雪もあるはずがなく、
闇で蠢くしかない正義は、
誰に知られることなく押し込めなければならない。

ただ、
「悪」に制裁を加えるその手もまた、
悪に汚れていることは否めなくて。
「悪」を闇に葬ったところで、
何が変わるわけでもなくて。

最愛の夫を失った遺族が、
一瞬でも「殺してやりたい」と思ってしまったことを、
伊達は否定することが出来なかった。

自分のしていることが「善」ではないことくらい知っている。
たとえ、久遠に「救われたんだよ」と言われても、
それが「正当な正義をもって」裁かれたわけではないのだから。

そして、彼自身も、
両親を殺した男に、怒りに任せて刃を向けたのだから。
「死んでしまえ」と願ったのだから。

まるで神にでもなったかのように、
「被疑者」を葬る日向に、
「僕らは同じだ」と言われて思わず声を荒げる伊達。

自分より明らかに強い意志を持って、
真っ直ぐに見据える日向の視線に、
伊達の目の奥が一瞬揺らいだ。

困惑する表情は見せずに、
でも、僅かに動揺する目の動き。
やっぱり、この人、すごい。

次回予告で、
椅子に縛り付けられているであろう伊達が映ったので、
あの血飛沫は伊達のものではないのか?
いずれにせよ、
来週も確実に定時で帰って、
ご飯もお風呂も済ませてから正座して観ねば。

待ち遠しい。


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