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Movies【さんかく】 [Movies]

ラブコメディなのかと思って観に行った。

確かに、
登場人物のひとりひとりは、笑える。
三十路にもなって、
未だに「ガキ大将」を引きずる、自意識過剰オトコの百瀬、
お人好しで単純でややこしい佳代、
小悪魔より奔放で無責任な桃。
それぞれを切り離してみれば、
それなりに面白いキャラクターなのに、
彼らが絡まった途端に、
どうしてこうも、痛い展開になるのだろう。






倦怠期のカップルのアパートに、
夏休み中の中学生の桃がやってきて、
うっかりハマってしまうダブルスコアの百瀬、
妹に彼氏を取られそうになる佳代。

なんか。
それだけで展開してくれたら笑えたのに、
桃が実家に帰って以来、
百瀬と佳代の関係が徐々に崩れ、
ほんの些細なきっかけで別れることになり、
そう決まった途端に、
百瀬は桃を追いかけ、
佳代は百瀬を追いかけ、
桃は拒否し続け、佳代は暴走し。

それのどれもが、痛いのだ。
共感するとか「分かる分かる!」とかじゃなくて、
「なんでだろう?」としか思えなくて。

もしかしたら、
私も佳代みたいに暴走するかも?
なんてことには、
金輪際ならない性格なので(笑)
後半はもう、ただただ、この三角形の行く末を見守るのみ。

結局。
百瀬も佳代も、桃ですら、
誰かを思う気持ちが暴走して、
第三者には「ストーカー」だと認識されてしまう。
しかも、
誰かに言われてしまうまで、
まさか自分が誰かに迷惑をかけているとは気付かずに、
ぼろぼろに傷ついて、どうしようもなく、痛い。

それでも、
愛しいと思えるのか、
「ダメだ、こいつ」と見放すのか。

ラストは、
自分を迎えに来てくれたと思った百瀬が、
実は妹の桃を追いかけてきたのだと知った佳代が、
百瀬に対して、聖母のような微笑みを浮かべて終わる。

やっぱりこの人には私がいてあげないと、と思うのか、
もうあなたのことは追いかけないわと決心したのか。

さて、どちらだろう。

そして、
私がここまでイライラしながら観ていたということは、
演じる彼らが素晴らしいのか。
それともあまりに恋愛に比重を置けない私の性格のせいか。

さて、どちらだろう(笑)



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丹下段平

こういうお話ってのれるかのれないか、みたいなものがありますよね。
僕ものれないクチでした。
by 丹下段平 (2010-08-10 02:20) 

ときソラ

>丹下段平さん
割とレビューも好評だったので、期待してたんですけど、
ハマるポイントがちょいズレてましたね。
by ときソラ (2010-08-10 09:26) 

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