Diary【華】

スポーツの話。

アスリートにはシーズンごとのピークがあって、
選手としてのピークもあって、
いつかは後から来る世代に越されるのはよくあることだと思う。

そうなってくれないと、
その競技自体が一気に色あせてしまう。

かつて柔道でそれがあった気がする。

フィギュアスケートも、
男子は世代交代がうまく行ったと思う。
まあいまだにごちゃごちゃ言う人はいるけれど（笑、
ジュニアの子たちもメキメキと伸びてきている。

そして女子は、
いま現在、ごちゃごちゃ言う人たちで溢れかえってる（笑。

彼ら曰く、
新エースには「華がない」らしい。
「ミスが無いから見ててつまらない」らしい。
「大技に挑戦しないのに点数伸びてるのがおかしい」らしい。

でも、
スポーツでしょ。
ドラマじゃないでしょ。

我々が見ているのは。

バカスカ打たれるけど、華があるのよねーっていう投手は試合に使えないし、
スパイクが10本に1本しか決まらないけど、
決まった時が感動なのよねーなんていうバレー選手も試合には使えない。

そういうものじゃないだろうか。

もちろん、難しいことに挑戦するのは、
アスリートの精神としては真っ当なことだし、
挑み続けることに関してとやかく言うつもりはない。

ただ、
挑み続けるアスリートそっちのけで、
「華の有無」「ミスの有無」で貶されるのは、
やはり見ていて楽しいものではない。

素直に褒め称えればいいのに。
褒め称えたうえで、
「でも、うちの子も負けませんよー」でいいのに。

あ、「うちの子」っていう時点で違うのか（笑。
失敬。