Drama【ジョーカー 許されざる捜査官～第9話】

冴子が殺されてもなお、
穏やかな表情を崩さない伊達だったけど、
やはり一度は心を通わせた相手の死は、
どうにかして吐き出さなくては先に進めないわけで。

普段、特製いちごミルクしか飲まないのは、
「闇で制裁するために、常に自分を律する」ためなのかと思ったけど、
お酒が弱い設定ってことか？

確かに、
キックバックすると、涙出るもんね。
うまいこと、誤魔化したつもりで、
しっかり三上には気付かれていたけれど。





冴子に呼び出された場所で、
伊達と、息絶えた冴子を見つけたとき、
あすかは伊達を疑ったのだろう。

今までは何かあると、
必ず「なで肩の上司」に相談していたのに、
兄の夏樹と同じ手口で冴子が殺されてからは、
伊達にさえ警戒心を抱くようになり、
結果的に、それが「暴走」してしまう。

そういえば、
鈴川にヌード写真を隠し撮りされ、
それをネタに強請られていた女の子に対して、
「なんでわざわざ殺されに行くの？頭悪過ぎる」
っていうツイートを見た。

確かに、
強請っている相手に「告発する！」などと叫んだら、
逆上して殺されるかもしれないことは、
彼女も分かっていたのだろう。

相手の言うなりになって、
諦めてしまえば、もっと長く生きられたかもしれない。

ただ、それでは、
「生きている」とは、言わないのだ。
どんなに危険だと分かっていても、
彼女は、彼女なりの「正義」を貫きたかったのだ。

結果、殺されたとしても。

それは、冴子にも言えるのかもしれないし、
あすかにも同じことが言えるかもしれない。

真実を知りたい。
夏樹が殺された意味を知りたい。

そして、
「正義」って、なんなのか、その目で見たい。
そう思ってしまったのだろう。

ただ、あすかではなく、
久遠が刺されてしまったけれど。

久遠は「正体」を知ってしまった。
それを、伊達に言うだろうか。
冴子が死をもって闇に閉じ込めた「真実」を、
伊達は暴くのだろうか。

「なんであんたなんだよ！」
久遠がそう言ったってことは、
やっぱり、あの人、なのかなあ。

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