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Movies【東南角部屋二階の女】 [Movies]

大人になったら、達観するのかと思ったけど、
大人になっても相変わらず何かに悩んでいることが多くて。
子供の喧嘩のように善悪がはっきりしていればいいのに、
大人は相手の状況も読み取れてしまうから、
余計に厄介で複雑で難解で。

野上も三崎も涼子も、
自分の人生がうまく行かないのは、
背負わされたモノのせいとか理不尽な仕事のせいだと思っていて、
それから逃げることで一時的に楽になろうとした。
それが「逃げ」だと責められても、どうしようもない。
逃げなければ、代われないから。

でも、逃げの心情には罪悪感が生じる。
責められたら答えられない。
答えないから責められる。
だから苛立つ、怒鳴る、そして落ち込む。

それが痛いほど判るのは、
私もそこから「逃げた」事があるから。

結局、彼らの苛立ちの対象だった人たちにも、
それぞれ事情があり、辛い過去があり、
でも失いたくない記憶があり、
その真実を知った彼らは、
逃げるだけでなく、向き合うことを覚え始める。

川に落ちてずぶ濡れになって、
パニックになって必死に何かを掴もうとして、
でも、冷静になってみれば浅い水辺だったりして。
どん底に落ちたところで、後は這い上がればいいのだから。

畳屋の親父が、穏やかに行く末を指し示していて、
道に迷った彼らに光を点してくれたのが救いだったな。

でも。
たとえ自己紹介情報に多少の偽りがあっても、
結婚相談所で西島さんみたいな人が紹介されたら、
私だったら即答だと思う(笑)
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