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Diary【ふつうの人生?】 [Diary]

子どもと関わる職種に就いておられる方々の原稿をデータに起こしている。
大半が、自分が幼稚園児だった頃、園や先生や友達が大好きだったので、
もうその時点で「大きくなったら幼稚園の先生になる!」と決めていて、
そしてその夢を叶えているらしかった。

思えば私の姉も、そんな感じで昔から幼稚園の先生を目指していた。

一方、私はといえば、
幼稚園時代はほぼほぼ「苛められていた」記憶しかない。
仲間はずれにされるとかいうかわいいものではなく、
すべり台から落とされて膝を擦りむいて血を出してるとか、
ビニール製のトンネルをくぐっているときに上から潰されて鼻血を出してるとか、
いきなり積み木を投げられて目の上にコブを作っているとか。

あの当時は「名前が変(キラキラネームではなく、男女どちらでも使える中性的な漢字)」とか、
「左利き」とか「運動が苦手でどんくさい」とか、
まあ、取るに足らないことでやり玉に挙がっていたんだろうなと思っていたが、
苛められていた記憶はあっても、そのときの先生方との記憶はさっぱりないので、
おそらくなあなあで済まされていたか、子ども同士の遊びの範疇とでも思われていたのだろう。

そして、そのとき私を苛めていた人たちと中学校で再会したとき、
「左利きなの?かっこいい!」って無邪気に言われて以来、
本当に人間って一番わからないイキモノだなと痛感した。

きっと私が彼女たちにとって「普通」ではなかったから、
「異質なもの」として扱われたに過ぎないと頭ではわかっていても、
「普通に」幼少期を過ごしたかったな、
「普通に」幼少期を過ごしていたら今ごろはどんなふうになっていたかな、
なんてことを、ふと思ったりしながら、
キラキラと熱意と希望に満ちた原稿をデータに起こしている。


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