Lives【PE'Z REALIVE TOUR 2011 春 ～侍PE'Zだよ、全員集合!!～】

開演が19時半だったので、
定時で職場を飛び出せば開場には間に合わなくても開演には間に合う。
とりあえず、開演にさえ間に合えば。

しかし、季節は冬の終わり。
分厚いコートをどうするか。
最悪、床に置くか？
ま、手に持っててもいいか。

という思惑が、まるごとすべて外れてしまうのが、PE'Zライブ。

彼らの音を聴くと、
どうにも歯止めが効かなくなる。
CDで聴いていた時は、
「嗚呼、いいなあ」で済んでいたけれど、
実際、生の音を聴いてしまったら、
そんな思いをはるかに凌ぐほどの揺さぶりと、
どうしようもなくかき回される感情が、
いつまでも何処までも私を突き動かしてくれる。

その衝動たるや。

汗なのか涙なのか分からないものが頬を伝い、
熱気に浮かされた意識の隅で、
なんて幸せなのだろうと、
こんなに幸せでいいんだろうかと、
馬鹿みたいに繰り返していた。

何度も何度も。

もう当分、離れられないだろう。
あの快楽からは。

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