Diary【物差し】

子どもの頃から、
私の中にある『物差し』ほど、
役に立たないモノは無いと思っていた。

私自身が、
あまり「普通」では無かったから。

身体的にも、
利き手が「普通」と違っていたし、
名前も「普通」っぽくなかったし。

だから私は、
私が「普通はこうじゃないの？」
なんて言える立場じゃないと思っていたし、
そもそも「普通って、なによ？」
とも思っていたので、
比較対象となる『物差し』は、
はるか昔に失くしてしまっていた。

未だに、何が「普通」なのか、
実はよく分かっていない。

「普通は」何歳までに結婚して、
「普通は」どれくらいの収入があって、
「普通は」どれだけの親友が居て、
「普通は」どういうことに悩むものなのか。

本当に、全く分かっていない。

例えば、同世代の一般的な女性が居て、
「この人を基準に考えてください」
なんてことを言われたら、
「嗚呼、彼女と比べたら私はこうだな」
ということは分かるのだが、
分かると同時に「だからどーした？」
という気持ちもあるわけで。

「異常」に対峙する「普通」ではなく、
「常識」と同等の「普通」でもないのなら、
「普通は」を振りかざす意味は何なのだろう。

少なくとも、
自分を正当化したいだけの「普通」なら、
そんな物差し、要らない気がする。

タグ：普通 基準 標準 物差し なにか「型」にはまってると安心するのかな 合う「型」が無いからなあワタシｗ