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Movies【サイドウェイズ】 [Movies]

ハリウッド映画に出てくる日本人は、
日本人の性質を3割くらい誇張したような、
生粋の日本人からするとちょっと違和感があるような、
そんなキャラクターが多い気がする。

そして、日本人ではない人が、
「日本人ってこうだよね?」って聞いてきたことは、
大抵、なんかちょっと、違っていたりする。

最初は、すんなりと入りこめた。
慎重になるあまり叩き過ぎた石橋が壊れ、
向こう側に渡れなくて途方に暮れる道雄と、
ありとあらゆる飛び道具を使って、
へらへらあっさり向こう側に渡っちゃう大介が、
過去形であるマユコと、未来形であるミナに出会い、
今現在の足元を見直して何処に進むべきかを見出してゆく、
そんな、大人の映画のようだった。

ところが。
途中から「なんで?」ってキモチが湧いてきた。
幾らお人好しな日本人でも、
出て行った同棲相手を1年も待っていることはないし、
まして怪我の手当をしてあげると向かった先で、
何であのプレイに走らねばならんのだ?

多少、コメディタッチにしたいための、
あのシーンだったんだろうけど、
少なくとも、日本人の私はアレでは笑えなかった。
それよりも大介の豪快なテキトーっぷりや、
ミナの残念な誤変換のほうがくすりと笑えたし、
道雄が時折書き留める言葉のひとつひとつが、
何よりも響いてくる瞬間もあっただけに、
何だか、ちょっと残念な気がした。

ちょっと、期待し過ぎちゃったのかな。
俳優さんたちはうまいこと頑張ってたと思うけど、
観客がそんなことを思っちゃった時点で、
やっぱりちょっと、残念だったのかな。

無理に作った居場所にしがみつくのではなく、
行けばそこが居場所になるのだ。
もし居場所が無いと感じたのなら、
僕が君の居場所になろう。

あまり重く考える映画ではないのかもしれない。
行き詰ったらまわり道もいいよって、
そのくらいの軽やかさでもう一度観るのも、いいかも。
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