Movies【ボルト】

ボルトはご主人であるペニーという女の子を、
悪者から守るために改造されたスーパードッグ、
怖いものなしの、勇敢な戦士。

ただそれは、狭いスタジオの中でのお話。
大人の都合で「虚構のドラマ」で育てられ、
自分の使命は「悪者と戦うこと」と信じてきたのに、
ペニーを助けるためにドラマの世界を飛び出したら、
悪者なんか何処にもいなくて、
睨んだって吠えたって何も起こらなくて、
自分の存在価値すら揺るがされて。

それでも忘れられなかったのは、
どんな時も自分を褒めてくれたペニー。
たとえ他の全てが嘘だったとしても、
たったひとつ、信じられるものが、そこにあった。

真実って、実はすごく残酷で、
足元がぐらりと崩れるほどの恐さを秘めていて、
でも、喧嘩が出来る仲間がいて、応援してくれる仲間もいて、
だからこそ、守りたいものに向かって一心不乱になれて、
大好きなペニーを守るために、
「普通の犬」のボルトが「ヒーロー」になる。

観終わった後に、ほっこりとした気持ちになれる、
とてもしなやかな映画だと思った。

ところで。
日本語吹替版のボルトの声が佐々木蔵之介さんで、
それに関して「なんで、おっさんの声なんだ？」という
不届きなレビューもあった（笑）
でも、ペニーに貰われて5年後の設定なら、
人間の年齢では35～40歳なのだから、別に、合ってるじゃん（笑）

おっさんだなんて、失礼なッ！

タグ：ウォルトディズニー ボルト 吹替え版 佐々木蔵之介 江角マキコ 天野ひろゆき