Diary【忖度】

「忖度」の本来の意味は、
「相手の気持ちを考慮すること」とか「推し量って相手に配慮すること」で、
元々は思いやるとか気遣いとかそういう良い意味合いがあったはずなのだが、
いつしか「世間の認識を無視して先方様にとって都合の良い流れにして差し上げる」とか
「先方様のご希望通りの展開にして差し上げる」などというような
なんとも不名誉な日本語になってしまった。

しかもその「忖度」って、
そもそも周囲に気づかれるようなあからさまでは無粋極まりなく、
後日「・・・あれはもしかして？」とか、
なんなら種明かしされるまで気づかないくらいのさりげなさが良しとされるだろうに、
あろうことか、

「うん、まあ、忖度ってやつだね」

と、見ている人を白けさせる番組が昨日流れていたそうで（笑。

ランキング番組だった割に集計の数値が一切出なかったみたいだし、
連覇だの偉業だの錚々たる面子の中に、
「・・・え？」って人が上位に食い込んでたとかで、
「決して！！人気は！！衰えていません！！」キャンペーンの一環だったんだろうなと。

まあ、「そういうことじゃないんですよ？」が分からないと、
同じことを繰り返すんだろうな。