Diary【謎の万能感】

子どもの頃は、
「じぶんはなんでもできるしなんにでもなれる」
という、謎の万能感みたいなものがあった気がする。

ドラマチックな展開にあこがれるというか、
じぶんはほかのひととはちがうんだ、というスペシャル感というか。

ただ、それは大人になるにつれ、
現実やら挫折やら自身の適正やら、
さまざまな「針」で少しずつ空気が抜けて、
「自分はナニモノでもないただのジブンである」と自覚し、
そこから「ナニモノになるか」が始まる気がするのだが、
この過程を強行突破したり現実逃避したり避けて通ってしまった結果、
「とにかく自分は正しいのだから自分に何か意見を言う邪魔な奴は排除すべし」
って思考に陥る人が一定数居ることは確かで。

成長過程での「挫折」って、
苦しいけれど必要な痛みなんだなと思う。