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Drama【ジョーカー 許されざる捜査官~第10話】 [Drama]

「人は人を裁けるのか」
これが、第1話から根底に流れていた課題だった。

「人は人を裁けるのか」
人が犯した罪を、人が作った法で裁くことに、
少しずつ限界が見えてきた今の世の中には、
一体、何が必要なのだろう。

真っ当な正義では、
歯がゆくてもどかしい結末しか見せてくれないのなら。









あっさりと、冒頭から伊達が三上に「証拠」を突き付けた時は、
一瞬、時計を見ちゃいましたが(笑)
まあ、このドラマは「真犯人は誰か?」ではなく、
あくまで「人が人を裁けるのか?」ということを言いたいのだろうから、
物語の核心はそこでは無かったわけで。

刺されて直ぐにあすかに発見されたとはいえ、
久遠を確実に刺殺することは出来たはず。
それが一命を取り留めることが出来たってことは、
刺した三上もうっすらと、
そろそろ潮時だと思っていたのかもしれない。

ただ、夏樹や冴子を殺してまでも守りたかった、
守らねばならなかった「闇の組織」は、
結局、全貌どころか尻尾も見えないままで。

まあ、
「無差別殺人」の椎名が、
収監されていた病院からあっさりと「釈放」された時点で、
三上の背後にはどえらいもんがついてるとは分かっていたけれど。

まあ、もともとが、
そんなにすとんと胸のすくよな話じゃないので、
こういうもやもやを残したままの結末も、嫌いじゃないんだけど。

正義感のかたまりだったあすかですら、
伊達の核心には触れずに去っていったし、
「裏の警察」を暴くことより、
やるべきことがお互いにある、ということか??

あすかにも、
伊達と久遠にも。

そして、井筒課長にも。

で。
結局、
「人は人を裁けるのか?」

白日のもとに曝すことの出来るものが、
それだけが「正義」とは限らない?
誠実に生きている人の「あした」を祈るために、
あえて蠢く「闇の正義」が必要?

じゃあ、「正義」の定義って、なによ?

よく分からない。
よく分からないけれど、
それが「間違っている」とも言えないほど、
耳を疑い、目を覆いたくなるよな事件が、
日々起こっている今の世の中で、
あえて重荷を背負って行こうとする伊達と久遠の姿が、
どうしても力強く映ってしまうのは、
それだけ、縋るものが欲しいということなのだろうか。

私がすっかり彼らのファンになったことを差し引いたとしても(笑)

もうちょい、伊達と久遠を見ていたかったな。

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