Diary【メッセージ】

最近の歌の文句は、
「そのままのあなたでいいよ」とか、
「頑張ることないよ」とか、
割と温い感じの言葉が多くて、
確かにそれはそれでいいと思うのだが、
「がむしゃらに」とか「失敗を恐れずに」とか、
リスク覚悟の前傾姿勢というのが、
何となく時代錯誤的な扱いになっている。

かといって、
地に足が着いていない「浮ついたポジティブ思考」や、
「あなただけなの」的な盲目恋愛ソングも、
何となくイライラしてしまうわけで、
言葉の選び方とか、
その言葉を使うタイミングって、
つくづくムヅカシイもんだなと思う昨今。

勿論それは、
歌を作る人の自由だから、
こちらが「聴く・聴かない」を選べるにせよ、
無理に英語を使ってドラマチックにしてみたり、
リアルな現実を掻き鳴らさなくても、
伝えたい意志があれば、
案外伝わるものがあるはずだし、
総ての解釈を聞き手に委ねるという手法も、
今までのミュージシャンには結構あったりするのよね。

ともあれ、
メッセージを伝えるというのは、
それが歌であれ言葉であれ映像であれ、
なかなかストレートに響かせるのは、
ムヅカシイものなのね。

タグ：メッセージ 広く伝えようとするとぼやけるし 上手く伝えようとすると歪むし 伝わらなくて結構、だとホントに埋もれるし なかなか厄介なもの