Diary【直結型】

「思ったコトをそのまま口にしてしまう」。
実害が無ければ、
それ自体は、まあ、素直でいいわね、程度のコトかもしれない。

ただこれは年齢が若ければ若いほど笑って許されることであって、
成熟したオトナにはあまり通用しない。

例えば、どんなに似合わない色の洋服を着ていても、
「似合ってないよ」とは言ってはいけない。
とりあえず「いい色ね」とだけ言ってみて、
相手が「でも、ちょっと派手じゃない？」なんて言ってきたら、
「うーん、言われてみればそうかもしれないけど、気に入ってるんでしょ？」
などとさり気なくフォローも入れつつ、「似合ってない加減」を刷り込めばよい。

万が一相手が「気に入ってるんだ♪」などと思っていたら、
最初の発言は暴言になってしまう。

大抵こういった『訓練』は、
利害関係が伴う他人（隣人・ママ友・姑など）と接することで、
ある程度の経験値が培われるものなのだが、
そういった他人を「めんどくさい」「オレに指図するヤツ、嫌い」と排除していくと、
脳内直結型の人間が出来上がってしまう。

そしてその最大の不幸は、
当の本人が地雷を踏んだことに気づかないということ。
全く予期しないところに敵を作ってしまったのにそれに気づかないこと。

怖い怖い。