Drama【東京バンドワゴン第1話】

原作のあるドラマの場合、
大抵はその原作を、存在自体は知っていても実際に読んだりすることはしなかった。

原作はあくまで原作であって、
ドラマとなると登場人物が変わっていたり、
主人公や設定が変わることも結構あったりして、
以前、原作のある映画が公開される前に、
うっかり原作を読んでしまったら、
一番感情移入出来た登場人物の出演が圧倒的に少なくて、
「あれ？」と思いながら観てしまう羽目になったことがあったので。

でも、今まで好きで読んでいた小説がドラマになるのは今回が初めてで、
しかも、シリーズが7冊にも及んでいて、
愛着のあるキャラばかりで、脳内で俳優さんを設定して読んでたりして、
そういう状況でずっと親しんできた小説がドラマになるというので、
実は若干、というか相当不安要素はあった。

我南人さんは私の中では清志郎さんだったので、
もうそれは諦めてはいたけれど、
勘一さんは私の中では泉谷しげるさんだったし、
紺ちゃんは圧倒的に堺雅人さんだったので、
他はいいけど、この2人だけは譲れないなあと思っていた。

なので、ドラマ化が決定し、キャストが発表され、
メインが紺ちゃんではなく青ちゃんになっているというだけで、
私は非常に不愉快だったわけで（笑。

しかし、いざドラマが始まったら、
そんな不安は何処かに飛んでしまった。
理想の堀田家がそこにいたのだ。
賑やかでお人好しで気風が良くて真っ直ぐで、
画策とか罠とか憎悪とか一切渦巻いてなくて、
誰ひとり悪くなく、みんなが優しくて、温かくて。

良かったなあ。
あれほど不安だった配役が、しっくり馴染んでいて、
原作の雰囲気がしっかり残っていて。
こういう、ホームドラマって、最近なかったな。

亀梨くんも、こういうドラマ、似合うのね。
主役だけど一歩引いた感じで周囲に馴染んでて、
次回以降、本当に楽しみになってきた。

ただ、シリーズはだいぶ進んでいるので、
本の中では既に、、、なのですが、
まあそれはドラマで少しずつ再現してもらいましょう。

そんなわけで、
今期は『リーガルハイ』と『東京バンドワゴン』推しでひとつ。

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