Diary【恐怖心】

平和な地域に住んでいる人間は、
わざと恐怖心をあおってスリルを味わうらしい。

自爆テロとか地雷とか飢餓に苦しむ地域に
ジェットコースターが無いように。

予めプログラムされた恐怖を、
絶対的に安心な装置の上で楽しむ。
定期的で徹底的な点検を繰り返し、
「これで死ぬことは無い」という保障のもと、
手放しで危険を味わう。

死なないと、分かっているから。

ただ。
それは、あくまで、
保障された「危険」であることを、忘れてはならない。

「危険」と「恐怖」と「死」が隣り合わせであることを、
決して忘れては、ならないのだ。

「面白半分だった」
「変な泳ぎ方をするのを見たかった」

そうすることで人が死ぬかも知れないことを、
もう少し早く、気付くべきだった。
面白がる前に、恐怖心が先に立たなければならなかったのに。

残念としか言いようが無い。

かと思えば、
さっきケータイでニュースを見ていたら、
自分の裸の画像を、ネット販売していた18歳の女の子が逮捕されたらしい。

平和な地域に住む人間は、
本当に危険や恐怖心とは無縁なものらしい。

残念としか言いようが無い。

タグ：悪ふざけ 面白半分 イジメ 何で歯止めが効かないんだろう 何で「怖い」と思えないんだろう これも、平和、だから？