Diary【なんでも揃っている、のに】

私が子どもの頃って、どんなだったっけ。

友達は確かに何人かいた。
単なるクラスメイトでも、
休み時間は好きにおしゃべりが出来てた。
仲間はずれもイジメも確かにあったけど、
仲直りも同じくらい、あった。
ネットもケータイも無かった時代だから、
おしゃべりするのも喧嘩するのも笑うのも怒るのも、
みんなリアルタイムだった。

でも。
今の世の中は、どうなんだろう。
ネットもケータイも、
ブログもmixiもTwitterもあるのに、
なんでも、そろい過ぎているくらい溢れているのに、
そこに、肝心の「人」がいない。
リアルタイムなのに、「心」が追いついていない。

自分の子ども時代と今とを比較したところで、
何の解決にもならないことは知っている。
いまさら何を言っても、
所詮はきれいごとだってことも、知っている。

でも。
もっと大人になれば、
あの時死ぬほど悩んでいたことが、
どうでもよくなっちゃうくらい、
本当に辛いことや絶望すること、たくさん、あるんだよ。
そしたら、今日の絶望なんか、
どーってことないかって、思えるんだよ。

まだまだ、
世界は広がっていたんだよ。
ちょっと目線を変えたら、
光が射していたのかもしれないんだよ。

もっとゆっくり生きても、
良かったんじゃないのかな。

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