Diary【折れない心】

折れない心はどうやったら持てる？と訊かれた。
とても難しい質問。
恐らく答えは見えているのに、
そこにたどり着くまでの言葉がうまく掴めない。

思うに。
折れない心を持つよりも、
折れてしまう心をどう修復するかが大切なんだと思う。
だって、心は意外と簡単に折れてしまうものだから。

折れないようにって頑張れば頑張るほど、
チカラが入り過ぎて簡単にポキンと折れちゃう。
だから頑張ってどうなるものでもないし、
修行や経験を積んでどうにかなるものでもないのだ。
それなら、折れない心を持つ努力をするより、
例えば稲穂のようにたおやかでしなやかな心のほうが、
生きていくためには必要なんじゃないかと思う。

心が折れるってことは、痛みも辛さも知ってる証拠だから、
心が折れること自体、情けないことじゃない。
しかし、折れた心の痛みに耐えるのもその傷を癒すのも、
結局は自分で何とかするしかないのだ。

アドバイスは出来る。体験談も話せる。
傍に寄り添ってあげることも、出来るかもしれない。
一緒に隣を歩いたとしても、
私の足は私の意思でしか動かないように、キミの足は、キミにしか動かせない。

『転んでも叫んでも、答えなど何処にも無いのに』と、
彼が歌っているように、
どんなに不安でも怖くても、私たちは一歩ずつ踏み出すしか無いのだ。

みんな同じ、
不安で仕方なくても、泣いたり怒ったり許したりしながら生きてるんだよ。

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