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Drama【リーガル・ハイ 第8話】 [Drama]

古美門父登場の巻。

偏屈で傲慢で毒舌三昧で、
古美門の過去を知る三木や元妻の圭子に対しても、
一貫してそのスタンスを崩さなかった古美門先生が、
お父上の登場にはわずかに顔色が変わった程度。

元妻登場の際も思ったことだが、
途中から追加される人物の説明は、
時として話の流れを折りやすく、
相関図で事前に表記してくれよと思うことが多々あるのだが、
時折差し込まれる回想シーンで、
古美門少年と厳格な父の確執が根深いものだと分かる。

母親不在の父と息子。
少し大人びたことを言ってみたかった息子に、
父は息子の顔も見ずに謝罪に行かせる。
息子ひとりで。
そして、結局謝罪に行かなかった息子を、
父は見下ろしたまま立ち去る。
息子を残して。

それは、
互いの呪縛から逃れるために、
傷つけ合おうとする母と娘に重ね合わせられる。

いつもなら、
依頼人に向かって力強く勝利宣言をするところ、
「共にたたかおう」と穏やかに少女を見上げる古美門。

金のために動いてきた彼が、
初めて「依頼人の利益」のために
心ごと動いた瞬間なのだろう。

「自分たちもそうしてきたのだから」と、
無闇に子どもに困難を押し付けてきた親世代と、
「自分たちが苦労してきたのだから」と、
その突破口を見つける足懸りになろうとする子ども世代。

何度も言われてきた、
「団塊世代とその子ども世代の確執」が、
2組の親子を通して丁寧に描かれていた。

きっと、
メイのイギリス留学の手筈を整えたのは古美門なのだろう。
単に母と娘を引き離すだけでは決着したことにはならないし、
それが「最善」だと、彼自身が判断したからだろう。

いい男じゃないか、古美門。
「偏屈・傲慢・毒舌」でありながらも、
ここまで愛すべき人間に描きあげるのは、
脚本の妙か、はたまた役者の力量か。

さて、来週も期待大♪



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