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Theater【万獣こわい】 [Theater]

ネタバレありの感想を書こうにも、
何をどうまとめていいのかわからないうえに、
結局あらすじをなぞるだけのような気がしてならないので、
思ったことを、思うままに書こうと思います。

今回、仙台国際センターでの上演ということで、
滅多に利用しないバス路線、
西口のバスプールから乗るというのはわかっているし、
ひとまずそこから乗ればもれなく会場を通過するのもわかっていても、
「違ってたらどないしよ」という不安から、
バス待ちの人の顔ぶれをチラ見しつつ、
誰か、『万獣こわい』の話をしていないか耳を澄ませつつ(笑。

無事に着きました(笑。

比較的前のほう、12列目辺りだったので、
舞台は見やすかったのですが、
座席に段差がないので、
私の前に座っていた白髪の男性の頭で、
カウンター付近での芝居がほとんど見えていない状況でしたが、
まあ、それはそれとして。

お芝居は終始笑える要素満載で、
テンポよく畳み掛けるような科白のせめぎあいで、
ただ、少しラインを踏み外したところでは、
まったく笑えない自分がいて。

「笑うところじゃないよな」ってところで、
明らかに笑える展開になってもどうしても頬が引きつって。

「これ、おかしいでしょ変でしょ」って思っていても、
咽喉の奥で何かが引っかかって声にならないというか、
でも、そのラインから戻るとやっぱり可笑しくて。


そういう、紙一重というか表裏一体というか、
「こわいこわいこわいこわい」と叫びつつ、
指の隙間から覗きたくなるような。
そして、ゾクっとする怖さの裏で、微かな快感を覚えるような。

まあ兎に角、おもしろいお芝居でした。
途中、小池栄子さんが本気で吹き出してる場面とか、
今思い出しても笑えてくるし、
可愛い声でえげつないことを言う夏帆ちゃんのうすら怖さは、
今思い出しても手が冷たくなってくる。



そして、もっと恐ろしいことに、
もう一度、ソレを味わいたくてうずうずとしている。

こわいこわいこわいこわい。


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