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Drama【リーガルハイ最終話】 [Drama]

やはり、人生はコメディーだったのね、の巻。

ゆとりの国の暗黒王子、羽生の策略により、
法廷で闘うことすら出来なくなった古美門と黛の、
目には目を、歯には歯を、茶番には茶番を、な切り返しが秀逸。

しかも、
いきなり貴和を呼び出すのではなく、
あくまで「証人」として出廷させ、
自分たちと戦わせないようにした羽生を傍聴席で「傍観」させての
証言の引き出し。

結局のところ、
本当に貴和が人を殺したのか、
殺そうとする意思があったのかは、
「稀代の悪女が殺したに違いない」と決めつけていた民意にとっては、
もうどうでもよすぎて記憶すら曖昧で、
元々真実すら捻じ曲げて突き進んでいた裁判だったし。

それが、羽生の初めての挫折に繋がった。

勝ち負けを決めず、
みんながオンリーワンでスペシャルなのです!と育てられ、
人と争うことを「成長を妨げる、よくないこと」と教えられた世代にとっては、
「オマエなど特別な存在ではない」「ナニモノでもない自分を認めろ」
という古美門の言い分は酷だったに違いない。
(私はだいぶオブラートに包んでいるけれど、彼は違ったからね・笑)

ただ、ほとんどの人は、
思春期超えて社会に出ることには、
多かれ少なかれ挫折を味わい理不尽を味わい、
諦めることや許すこと、敵わないと思うことを繰り返して大人になるわけで、
「自分の何が間違っているのだ!」と涙ながらに叫ぶこと自体、
まだまだ彼が「おこちゃま」だったわけで。

そして、その挫折で大人になるかと思いきや、
結局「自分探しの旅」に出るとか、どんだけゆとり世代。
本田ジェーンも、近くに現れた人物に簡単に染まり、
自分の意思というものが欠如している「民意の象徴」のような存在だったし、
案外、ないがしろにされていた磯貝のほうが、
「今ある自分の出来ることをどうにかやってみる大人」なのかもしれない。

貴和だって、
無罪になった途端、「稀代の悪女」というレッテルを利用して、
次のステップへと登っていったのだし、
人間とはかくも愚かでどうしようもない生き物だけれど、
案外そちらのほうが「生きてる実感」があるのかもしれないな。

高みで人を操るより、もがきあがくほうが、
何となく面白いのかもな、という。

三木と沢地が戻ってきたところで終わったので、
3期もありそうな気はするのだが、
「続きがあるかも?」というところで切ってしまって、
古沢脚本で他のドラマが見たいかも。

とても面白いドラマで御座いました。


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