SSブログ

Movies【トイレット】 [Movies]

最愛の母を亡くした兄妹3人と、
言葉の通じない異国の地に連れてこられ、
挙げ句ひとり残された「ばーちゃん」。

グランマ、ではなく「ばーちゃん」。

決して仲が良いわけではなかった兄妹が、
血が繋がっているのかも怪しい「ばーちゃん」と共に、
母の遺したひとつ屋根の下で生活を始める。

荻上監督の作品は、
『かもめ食堂』『めがね』そして『トイレット』共に、
ひとつのテーマが存在している気がする。

それは「受け入れる」ということと、
「流れる」ということ。

とかく、
人はまず、誰かに受け入れてもらおうとする。
誰かが自分を受け入れてくれたら、
自分もその人を「受け入れてあげてもいい」。

そして、
誰しもそう思ってしまうから、
結局、分かってくれないと嘆く。

どうせ、分かってくれないだろうと諦める。

でも、「ばーちゃん」は違う。
実の親ではないけれど、
絶対的に大きな存在の「ばーちゃん」は、
言葉が違うが目の色が違おうが、
全てを受け入れて、ゆったりと認めてくれる。

思えば、
『かもめ食堂』のサチエさんもそうだった。
目の前のことを必ず一度は受け入れ、
淡々と日々を流れていく。

自由に生きるというのは、
なにものにもしばられないことではなく、
現状を受け入れていくことなんじゃないかと思う。

しかし。
もたいさんって、
すっかり「ばーちゃん」キャラになっちゃったなと、
何だか苦笑いしながら、
エンディングまでほっこりと温まる映画だった。


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。