SSブログ

Movies【グーグーだって猫である】 [Movies]

人も、猫も、生きている。
年齢や性別や出身地や、夢や希望や失望や諦めや、
なんやかんや背負いつつも、生きている。
各々の時間軸が違うだけ。

そして生きていれば、いつかは別れる。
手を振って背を向けるさよならもあれば、
冷たくなってしまうさよならもある。

柔らかい線に惑わされた残酷な物語を、
安らかな微笑みの奥の、崖っぷちの絶望感を、
作家として命を吹き込むことは出来ても、
女性として命を宿すことが出来ない悲劇を、
麻子さんはたったひとりで受け止める。

麻子さんから溢れ出した悲しみを掬い上げたのは、
15年も寄り添っていた猫のサバ。
サバは言う。
「悲しみはいつか年を取ります」
人間の言葉で言えば『傷は癒える』ということなのだろう。

登場人物が少し多過ぎて、
話の本筋が多少滲んで見えたのは残念だったけど、
加瀬亮くんに「あんた」呼ばわりされる小泉さんに、
ちょっとだけ嫉妬しちゃったことでチャラにしてしまおう(笑)
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。